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Q 映画を見て本当に世界史の勉強になりますか。
A なります。タイムマシンで過去に行って体験するように,あなたが勉強した人物が登場し,あなたが勉強したや事件が目の前で展開されるのですから。知識を定着させるには絶対役立ちます。
Q 映画を見るなんて,時間の無駄ではないですか。
A そんなことはありません。受験生のみなさんは時間がないというより気持ちの余裕がないんだと思います。受験生は起きている間,ずっと勉強しているわけではありませんよね。最初の回にも書きましたが,1週間のうち2時間映画を見ても何の問題もないはずです。気分転換にもなります。そして,1週間に1本見ると1年間で52本の映画を見ることができます。相当な範囲を網羅することができます。もし,気持ちの余裕がもてないなら,公式ホームページに公開されている予告編と,私のブログを読んでもらうだけでもいいと思います。
Q 映画なんか見ている時間があったら,単語を書いて覚えた方が効率がいいと思います。
A 書いて覚えることは,舌を噛みそうなカタカナの単語や難しい漢字には必要かもしれませんが,すぐ忘れてしまうでしょう。書いて覚えるというのは作業にすぎず,実は頭を使っていないからです。すごく効率の悪い勉強法なのです。しかし,映画「エクソダス」を見たら,少なくともモーセとヘブライ人の出エジプトを忘れることはないでしょう。さらにヘブライ人についてすでに勉強していれば,バビロン捕囚も忘れないでしょう。
Q 受験のために映画を見る気にはなれません。
A 確かに受験のためとか,点にしようと思って映画を見てもおもしろくないでしょうね。見るときはそんなことは忘れて映画を楽しみましょう。見終わったあと,ちょっと教科書などでチェックすると効果的です。
Q 世界史の映画に興味がわきません。
A それは残念ですね。でも,世界史を勉強していて興味がわかないとしても,テレビのクイズ番組などで世界史についての問題が出て,答えが分かったとき,うれしくなったり,だれかに自慢したくなりませんか。もし,そんな経験があったら見てみましょう。きっとおもしろいと思うはずです。
Q 映画を見るだけで,点が上がりますか。
A もちろん,映画をただ見るだけではダメです。普通に世界史の勉強は必要です。一度勉強したことだから,映画の内容がよく分かるし記憶にものこり,その結果点数が上がるのです。あるいは,まだ勉強していない範囲の映画を見たら,あれはいったいどういうことだろうとか疑問がわきますね。それを調べて納得する。こうして知識が定着します。あくまでも映画は,世界史学習の一つの有効なツールに過ぎません。
Q 映画は史実と違うことが多いのではないですか。そうすると間違ったことを覚えてしまいます。
A 確かに映画は史実そのままではありません。その点は気をつけなくてはいけません。多くの洋画は英語ですね。モーセや西太后が英語で話すわけはありません。ま,これは一種の吹き替えと考えましょうか。例えば映画「グラディエーター」ではマルクス・アウレリウス・アントニウス帝を息子のコンモドゥスが殺してしまいますが,実際は違います。でも,コンモドゥスの名は覚えるでしょう。コンモドゥスは教科書にも用語集にも載っていないと思いますが,過去に難関大学で出題されたことがあります。むしろ見ている映画が史実と違うことに気づくことが楽しく,勉強にもなるのです。このブログは,そのあたりのことを書いていくつもりです。
Q 映画を見ただけでは歴史の流れがつかめないと思います。
A その通りです。流れというのは大きな歴史の展開あるいは骨組みのことでしょう。映画は,ある人物やある事件を題材にすることが多いので,いわゆる歴史の流れを直接理解することはできません。しかし,カタカナや漢字の集まりに過ぎなかった人物や事件が目の前で展開されることによって,個々の事柄の知識が身についたら,それを構成要素とする大きな流れの理解にも役立つはずです。
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