「リンカーン」 toy presidentのリンカンのフィギュア

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今回は,私の以前のブログ「21世紀のデカメロン」に書いた,リンカンについての映画2本,スピルバーグの「リンカーン」と謎の映画「リンカーン/秘密の書」についての記事を,一部書き換え,加筆して,2回に分けて再録します。

2012年には2本のリンカン(リンカーン)に関する映画が製作されました。

1本はスティーヴン・スピルバーグ監督の「リンカーン」で,主演のダニエル・デイ・ルイスはアカデミー主演男優賞をとりました。

ただし,作品賞は,以前にこのブログで取り上げた,イランのアメリカ大使館人質事件を題材とした「アルゴ」で,「リンカーン」は受賞を逃しました。

この映画は,リンカンが奴隷制を禁じる憲法修正第13条を議会で成立させるため,共和党保守派と急進派,さらに民主党の一部の支持を得るために苦慮する姿を描きます。

そこに,次男を失った悲しみからリンカンを非難する妻,軍隊に入隊しようとする長男と妻に再び子を失う悲しみを与えたくないと反対するリンカンの,家庭人としての苦悩が重なります。

ダニエル・デイ・ルイスは,映画「ガンジー」でガンジーを演じたベン・キングズレーのように,リンカンになりきっています。

また,共和党急進派のタデウス=スティーブンスを演じたのは,おなじみのトミー・リー・ジョーンズですが,彼が憲法修正第13条が可決されたのち,その原本を持ち帰って一緒に暮らしている黒人女性に見せるエピソードは,彼の徹底した人種差別反対を個人的なものに矮小化しているようにも思えます。実際のスティーブンスは,黒人女性を事実上の妻としていました。

それにしても,トミー・リー・ジョーンズが画面に登場すると,どうしても缶コーヒーのCMに出てくる変な宇宙人を思い出してしまいます。それほど,あのCMがよくできてるということなのですが。

さて,今はもうないのですが,大統領のフィギュアを専門的に作っていたtoy presidentという会社がアメリカにあって,私は何体かフィギュアを買って送ってもらいました。

これらの大統領のフィギュアは,有名な演説をしゃべるように作られています。

リンカンは,25のフレーズをしゃべります。ゲティスバーグ演説も入っていますが,なぜか「人民の,人民による,人民のための政治」の部分ではなく,その冒頭の部分です。

私のインスタグラムのsekainorekisiにあげたものです。

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