「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」(2) ヒエログリフ・フェニキア文字,「ジキルとハイド」,ダーク・ユニバースの住人たち

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ミイラ映画といえば,体から包帯のような布をたらして,人々を襲うミイラの姿を思い浮かべるかもしれませんが,最初の作品「ミイラ再生」には,最初こそミイラが登場しますが,復活したあとはミイラの姿をしているわけではありませんでした。そのようなイメージは1950年代以降のリメイク作品で定着したものです。

さて,「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」では,ミイラは女性で,体にはお約束の布をまとっているものの,体にはエジプト文字らしきものが書かれています。

ただ,ヒエログリフ(神聖文字)ではないようで,正確に判断する知識はありませんが,顔に書かれている文字などはむしろフェニキア文字のように見えます。

ロンドンの地下鉄工事現場で十字軍時代の地下墓地が見つかります。

一方,中東の砂漠地帯で古代の宝を探していた主人公が,アメリカ軍が攻撃したある村で古代エジプトの墓を見つけました。柩は,石像に囲まれ,水銀の満たされた池に鎖でつり下げられていました。

彼に地図を盗まれた女性考古学者が現れ,水銀の池から柩を取り出し,イギリスに運ぼうとしますが,途中で輸送機が無数のカラスに襲われます。

主人公は女性考古学者を救い,自らは輸送機とともに墜落しますが,柩のミイラから特殊な能力を与えられおり,無傷で生き返ります。

柩に眠っていたミイラは,古代エジプトの王女で,権力を得ようと父のファラオと幼い弟を殺し,そのため5000年の昔,生きながらミイラにされたのでした。水銀の池は彼女を封じ込めるためのものだったのです。

ミイラの王女は,柩から出て人々を襲ってエネルギーを吸い取り,徐々に復活していきます。そして,十字軍兵士が持ち去った宝石を,もとの短剣にはめて死の神セト復活の儀式行おうとするのですが,突然現れた謎の集団に捕らえられます。

彼らは,悪を破壊するための秘密組織プロディジウムのメンバーでした。

ミイラの王女はロンドンの自然史博物館の地下にある組織の研究所に拘束されますが,脱出して,短剣の宝石を地下鉄現場の十字軍兵士の墓から取り戻し,儀式を行おうとします。

しかし,女性考古学者を失った主人公がミイラの王女と戦ってこれを阻止します。女性考古学者を生き返らせた主人公は,再び砂漠に戻り,新たな旅に出発します。

ラッセル・クロウの役は,秘密組織プロディジウムのボスであるハイド博士です。彼は薬物を注射することで,自らの邪悪な性格が表れることを防いでおり,明らかに「ジキルとハイド」です。

「ミイラ再生」と同様,1931年に「ジキル博士とハイド氏」として映画化され,主演のフレドリック・マーチはアカデミー賞主演男優賞を獲得しています。ただし,この映画はユニバーサルではありません。

このラッセル・クロウのハイド博士を中心として,ダーク・ユニバースの世界は展開するのでしょう。

トム・クルーズはミイラの王女から特殊な能力を与えられており,ミイラ男としてのキャラクターを演じる計画のようです。

さらに,「ノーカントリー」でアカデミー賞主演男優賞を獲得したハビエル・バルデムがフランケンシュタインを,ジョニー・デップが透明人間を演ずる計画があるそうです。ほかにも半魚人や狼男というようなキャラクターもあります。

ユニバーサル・スタジオにも,当然ダーク・ユニバースというアトラクションが生まれるのでしょうね。

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