「バーフバリ 伝説誕生」(1) インドの言語

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「バーフバリ 伝説誕生」はインド映画で,関西では封切り時の公開は1館のみです。

http://baahubali-movie.com/

インドが製作本数世界1の映画大国であることは,1995年の「ムトゥ 踊るマハラジャ」のヒットで有名になりました。

インドではさまざまな言葉が話されており,1950年のインド憲法では,ヒンディー語を公用語として,その他22の言語を認めています。

また,インド憲法は英語を15年以内に公用語から外すと規定していました。しかし,英語はイギリス支配下で普及していたので,公用語からの除外を無期限に延期しています。

それでも,英語離れは進み,植民地時代のイギリスの3拠点,ボンベイマドラスカルカッタがそれぞれムンバイチェンナイコルカタと,英語から現地語の表記に変わりました。ただし,入試では,まだ旧表記で出題されているようです。

インド映画はその地方の言語で作られ,他地域では吹き替えで公開されるようです。タミル語映画・ヒンディー語映画・テルグ語映画が製作数のトップ3で,この映画「バーフバリ 伝説誕生」は南インドのテルグ語映画です。

ただし,入試で出るのは,ヒンディー語と,パキスタンの公用語ウルドゥー語くらいでしょう。

ウルドゥー語はアラビア文字で書かれます。ヒンディー語は,マウルヤ朝アショーカ王時代のブラーフミー文字を祖先とする文字の一つ,デーヴァナーガリー文字で書かれます。タミル語・テルグ語は,やはりブラーフミー文字に起源をもつ,それぞれタミル文字・テルグ文字で書かれます。

物語は,巨大な滝の下にある村で育った青年が,女神の導きで断崖絶壁の滝を登ることに成功します。上の世界では,捕らえられている王妃を助け出そうとしている集団の戦士である娘と恋に落ち,青年も王妃の救出にむかいます。

このあたりまでは,インド映画らしく,女神の場面や娘との恋の場面ではミュージカルのように歌と踊りが出てきます。

やがて,青年が王妃の息子,すなわち王子であることが明らかになり,彼の父王の戦闘での活躍が語られます。

こうなると,突然,特撮を駆使した大スペクタクル映画となります。

無敵の父はライバルであった先王の王子を押さえて,王として即位したのですが,裏切りにあって亡くなります。

裏切ったのが,王妃に仕えていた奴隷身分の親衛隊長であることが分かったところで,続編に続くとなります。

インド映画は3時間くらいが普通なのですが,この映画は2015年製作で2時間ほどの前編でした。

後編は今年2017年公開だそうです。

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